「住宅ローン解決サポート」コラム

2020.06.21

住宅ローンを滞納してしまったら?

「住宅ローンの支払い滞納してしまった」「銀行から住宅ローンの支払督促状が届いた」と不安を抱えていらっしゃる方のために、何をすればよいのかを整理してお伝えしたいと思います。

 

アクション① 慌てず、冷静になろう

住宅ローンの支払いが1度滞ってしまったとしても、大きな影響はありません。少し語弊があるかもしれませんが、誤解を恐れずに言えば、金融機関にとっては、「日常茶飯事」ですので、まずは落ち着くことが、今後の対処するにあたって重要になります。

アクション② まずは借入先金融機関に連絡

借入先の金融機関からの督促状が手元にある方や、借入先金融機関からの電話がある方は、決して無視をせずに、借入先金融機関に連絡を入れましょう。そこで、現在の家計の状況を話し、住宅ローンの支払い条件の見直しなどを相談しましょう。個人の方は、あまり馴染みがないかもしれませんが、ローンの支払い条件の見直し(金融機関用語で「リスケ」と言います)は、金融機関では一般的に行われていることです。決してしてはいけないことは、督促状や電話を無視し続け、住宅ローンの支払いを滞納し続けるということです。この場合、金融機関は、貸し出した住宅ローンを回収不能と考えて、債権保証会社へ債権を譲渡する、資産や預金の差し押さえを行う、などの手段を取らなければなりません。

アクション③ 住宅売却額の見積もり取得

金融機関とのローン支払い条件の見直しの相談の結果、今度は滞納せずに支払い続けられる条件を引き出すことができればよいですが、そうでない場合は、ローンの返済のために、住宅の売却が第一の選択肢となります。そのために、まずは、住宅の価値について不動産業者に見積もってもらうことが必要です。この際に重要なことは、なるべく多くの不動産会社に見積もりをもらうことです。「住宅ローンの滞納」という状況から一刻も早く脱したい気持ちは理解できますが、まず重要なことは住宅を1円でも高く売ること(=住宅ローンの残債を減らすこと)になります。金融機関の担当者から不動産会社を紹介される場合もありますが、できるだけ自身でも不動産会社を探すことが重要です。金融機関の担当者は、貸主の残債を減らすことよりも、一刻も早く貸出金を回収することを優先する場合があるからです。スピードを優先するために、紹介先の不動産会社が現金で払える金額で、売却を進めてしまう場合もありますので、自身で不動産会社にコンタクトをとり、1円でも高く住宅を売却することが重要になります。

アクション④ 住宅ローン残債の確認

不動産会社から、住宅を売却した場合の価格の見積もりを入手後、住宅ローンの残債と、売却額の見積もりを比較します。ここで、「売却額の見積もり>住宅ローンの残債」となっている場合は、ひとまず安心です。住宅を売却することで、住宅ローンを全額返済することができるからです。問題となるのは、「住宅ローンの残債>売却額の見積もり」となっている場合です。この場合は、住宅ローンの借入時に説明があるように、住宅の所有権を手放す場合は、一括の返済をしなくてはならないため、差額について、A自身で資金を用意する、B他ローンを借り入れ、C任意売却の実施、となります。A~Cのいずれの手段を利用するにせよ、住宅売却額の見積もりをもとに、借入先金融機関との話し合いをする必要があります。

結論 まずは落ち着いて、住宅売却額の見積もりを取得することが重要

これまで、住宅ローンを滞納してしまった場合の対処について、解説してきました。滞納が発生した場合は、まず借入先金融機関に連絡を入れ、その後は、なるべく多くの不動産会社から住宅の売却額の見積もりを取得し、1円でも高く自宅を売却するための活動をすることが重要です。

当社では、一度に複数の不動産会社からの見積もりを取得することができます。無料ですので、まずは、当社サイトからご相談ください。

 

 

 

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